ゲーム業界への難しい転職を成功させる4つのポイント!未経験からでも可能

最終更新日:2025年6月25日

「ゲーム業界に転職したいけど、難しそう」
「未経験でも転職できるの?」と、気になっていませんか?

結論として、ゲーム業界への転職は未経験からでも可能です。異業種での経験やスキルを活かせるチャンスがあり、業務に必要なスキルが身についていれば挑戦できます。

この記事では、ゲーム業界への転職が難しいと言われる理由、職種別の求められるスキルや経験、未経験から転職を成功させるためのポイント、向いている人の特徴を詳しく解説しています。ゲーム業界への転職に必要な準備を知り、転職を成功させるためにぜひ最後まで読んでみてください。

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この記事のまとめ

  • 未経験からでもゲーム業界への転職は可能だが、専門スキルの習得が必須
  • 職種によって求められる経験やスキルが異なるため、目標を明確にする
  • 職種に応じた具体的な準備と魅力的なポートフォリオの作成が重要

未経験からでもゲーム業界への転職は可能

ゲーム業界への転職は難しいと言われていますが、実際には未経験者でも可能です。未経験可の求人に応募することで、異業種での経験やスキルを評価してもらえる可能性があるためです。たとえば、IT業界でのプロジェクトマネジメント経験はディレクターやプロデューサーの素養として活かせます。

また、ゲームの開発に必要なスキルについては、プログラミングスクールやオンライン講座、書籍やWeb教材など、学習リソースが豊富にあり習得しやすいです。さらに、未経験でもポートフォリオを作成することで、自身のスキルや可能性をアピールできます。個人開発したゲームやデザイン作品など、具体的な成果物があれば、評価してもらえる可能性が高まります。

ゲーム業界への転職が難しい4つの理由

ゲーム業界への転職が難しいと言われる理由には、主に以下が挙げられます。


これらの要因は、特に未経験者からの転職を目指す方にとって、高いハードルとなることがあります。以下で、具体的な内容について見ていきましょう。

専門的なスキルと知識が必要

ゲーム業界では、各職種において専門的なスキルと知識が求められます。職種と求められる主なスキルは以下の通りです。

職種 求められる主なスキル
プログラマー C++/C#などの言語、Unity/Unreal Engine、
数学の基礎、論理的思考力
デザイナー Photoshop/Maya/Blenderなどのツール、
デッサン力、色彩・構図のセン
プランナー 企画力、論理的思考力、
ドキュメント作成能力、分析力、
コミュニケーション能力

また、技術の進歩が速いため、常に新しい開発手法や技術へのキャッチアップが求められます。たとえば、近年ではVRやAR技術、クラウドゲーミングなど、新しい技術への対応も必要です。

これらのスキルや知識は、独学や経験を通じて習得する必要があり、一朝一夕には身につきません。そのため、転職までに十分な準備期間を確保することが重要です。

関連記事:ゲーム業界へ転職するには?ゲーム業界の職種や転職のポイントを紹介

即戦力採用が中心

ゲーム業界の中途採用市場では、即戦力となる人材を求める傾向があります。そのため、ゲーム開発経験者や他業界での関連職種経験者の方が、転職市場において高く評価されやすい傾向があります。

しかし、全ての企業が経験者のみを求めているわけではありません。ゲーム業界の成長と多様化により、未経験者や新卒のポテンシャルを重視する企業も存在します。

大手企業や有名な企業は競争率が高い傾向がある

有名企業や人気タイトルを開発している企業への転職は、特に競争率が高くなります。これは、知名度の高さや待遇の良さ、魅力的なプロジェクトに携われる可能性から、求人応募が集中するためです。

競争率が高くなると、企業側は選考基準を上げる傾向にあります。たとえば、複数の開発実績がある経験者や、より高度なスキルを持った人材を優先的に採用することが考えられます。そのため、未経験者や経験が浅い場合は、書類選考の段階で不採用となるケースも少なくありません。この状況を踏まえると、転職戦略として、まずは中小企業やスタートアップ企業でキャリアをスタートさせ、経験を積んでから大手企業にステップアップするという方法もあります。

ポートフォリオが必要な職種がある

ゲーム業界の開発職では、自身のスキルやセンス、熱意を示すためのポートフォリオが必須となる場合があります。

プログラマーの場合は、個人で制作したゲームやアプリ、デザイナーであればアイテムやキャラクターのデザイン、プランナーではゲーム企画書や仕様書などが求められます。これらの成果物を通じて、技術力や創造性が評価されるケースが多いです。

関連記事:
プログラマーのポートフォリオの作り方は?見本になる作成例も紹介
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【職種別】ゲーム業界で求められるスキルや経験

ゲーム業界にはさまざまな職種があり、各職種によって求められるスキルや経験が異なります。未経験からの転職を検討する際は、自身の適性や興味に合わせて職種を選択することが重要です。


以下で、詳しい内容について見ていきましょう。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーの仕事内容や必要なスキルについて紹介します。

概要 ゲームのシステムや機能をコードで実装し、
ゲームが実際に動くようにする役割
仕事内容 ゲームのキャラクターの動き、
UIの動作、AI、ネットワーク通信
などをプログラミングするバグ修正や
ゲームの動作を軽くする最適化も行う
スキル C++、C#などのプログラミング言語
Unity/Unreal Engineといった
ゲームエンジンの知識データ
構造、数学、論理的思考力

ゲームプログラマーは、未経験からでも目指せる職種ですが、プログラミングスキルの習得が不可欠です。オンライン学習サービスやプログラミングスクールで基礎を学び、簡単なゲームやツールを自作しましょう。GitHubなどで公開したソースコードと実際に作成したゲームをポートフォリオにまとめることで、プログラマーに必要なスキルをアピールできます。

関連記事:
ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します
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ゲームデザイナー

ゲームデザイナーの仕事内容や必要なスキルについて紹介します。

概要 ゲームのビジュアル全般を創り出す
役割2Dと3Dで専門が分かれる
仕事内容 キャラクター、背景、アイテムなどの
デザイン画や3Dモデル、ユーザーインター
フェース(UI)の制作、アニメーションや
エフェクトの作成を行う
スキル Adobe Photoshop、Illustrator(2D)、
Maya、Blender、ZBrush(3D)などの
デザインツールデッサン力、色彩感覚

ゲームデザイナーは、未経験から挑戦できるものの、自身のデザインセンスとデザイン技術を作品で示すことが重要です。

自主制作でキャラクターや背景、UI画面などを作成することで、自身のスキルを証明する成果物としてアピールが可能です。また、デザインの基礎理論やカラーコーディネート、アニメーションの原理なども重要な知識となります。作品の完成度を高めるために、デザインスクールやオンライン講座で学習することもおすすめです。

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ゲームプランナー

ゲームプランナーの仕事内容や必要なスキルについて紹介します。

概要 ゲームのアイデアを具体化し、
面白さの仕組みを設計する
「ゲームの設計図」を描く役割
仕事内容 ゲームの企画立案、システムや
ルールの詳細設計、ステージ構成
(レベルデザイン)、シナリオの考案、
データ設定などを行う
スキル 企画力、論理的思考力、
ドキュメント作成能力、ゲームの分析力、
コミュニケーション能力

未経験からゲームプランナーを目指すには、ゲームへの深い理解と、それを言語化する能力が求められます。さまざまなジャンルのゲームをプレイし、分析することで、ゲームの知識を得ることが重要です。

また、企画書の作成スキルやプレゼンテーション能力も必要となります。独自のゲーム企画を考案し、仕様書やワイヤーフレームを作成することで、プランニング能力をアピールできます。

関連記事:
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ゲームディレクター

ゲームディレクターの仕事内容や必要なスキルについて紹介します。

概要 開発プロジェクト全体の進行や
品質を管理する役割
仕事内容 ゲームのコンセプトをチームに伝え、
各セクションの作業進捗を管理し、
開発中の問題解決や最終的な品質チェックを行う
スキル リーダーシップ、進捗管理能力、
コミュニケーション能力、
ゲーム開発全般の知識
(プログラミング、デザイン、企画の基礎)

ゲームディレクターは、通常、開発経験を積んだ後にキャリアアップする職種です。未経験から目指す場合は、プロジェクトを推進するマネジメント業務を経験しておくのがおすすめです。

チームをまとめた経験や、企画・実行・管理を行った経験があれば積極的にアピールできます。他業界でのプロジェクトマネジメント経験は、ディレクターとしての素養として評価される可能性があります。

関連記事:ゲームディレクターの平均年収・給料の統計

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ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーの仕事内容や必要なスキルについて紹介します。

概要 予算やスケジュール、人員を管理し、
ゲームを成功に導く役割
仕事内容 ゲームの企画立ち上げ、予算・人員の確保、
マーケティング戦略立案、外部との交渉など、
ゲーム開発のビジネス面全般を統括する
スキル 事業計画、予算管理、マーケティング知識、
交渉力、ビジネス視点、人材マネジメント

ゲームプロデューサーを未経験から目指す場合は、異業種でのビジネス経験を活かすことができます。

特に、予算管理やマーケティング、新規事業立ち上げ、チームマネジメントといった経験がアピールポイントです。また、ゲーム市場への理解や、ユーザーニーズの分析力も重要です。ビジネス視点とクリエイティブ視点の両方を持ち合わせていることが、プロデューサーとして評価される要素となります。

関連記事:ゲームプロデューサーの仕事内容とは?必要なスキルなども解説

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異業種・未経験からゲーム業界への転職を成功させるポイント

ゲーム業界への転職を成功させるためには、これらのポイントを押さえることが重要です。

明確な目標設定とキャリアプラン
業界研究と情報収集
必要なスキルと知識の習得
魅力的なポートフォリオの作成
転職エージェントの活用

以下で、詳しい内容について見ていきましょう。

明確な目標設定とキャリアプラン

転職を成功させるには「なぜゲーム業界で働きたいのか」「どのようなゲームに携わりたいのか」「将来どのようなキャリアを築きたいのか」を具体的に言語化することが大切です。漠然とした憧れではなく、明確な目標を持つことで、効率的な準備が可能となります

たとえば、デザイナーであれば、ポートフォリオに含める作品の種類を、目指すゲームのイメージに合わせて計画的に選定することが重要です。ファンタジーRPGに関わりたいなら、ファンタジー系のイラストやUIデザインを中心にまとめるなど、具体的な方向性を定めることで、採用担当者に効果的にアピールできます。

業界研究と情報収集

ゲーム業界への転職を成功させるには、興味のある企業や職種について掘り下げ、業界のトレンドや文化、求める人材像を把握することが重要です。業界ニュースやゲーム関連メディアの定期的なチェック、開発者ブログの購読、勉強会やゲーム開発者向けイベントへの参加などを通じて、情報収集を行います。

また、SNSやコミュニティサイトを活用して、現役のゲーム開発者とつながることも効果的です。実際の現場で働く人々の声を聞くことで、より現実的なキャリアプランを立てることができます。

必要なスキルと知識の習得

ゲーム業界への転職を成功させるには、目指す職種に必要なスキルと知識を体系的に学ぶことが重要です。プログラマーであればプログラミング言語やゲームエンジン、デザイナーであれば各種デザインツール、プランナーであれば企画書の書き方などを習得する必要があります。

オンライン学習プラットフォームやプログラミングスクール、デザインスクールなどを活用すれば、効率的に学習を進めることができます。また、独学では習得が難しい実践的なスキルについては、ハンズオンの講座や実務経験者からの指導を受けることも方法の一つです。

魅力的なポートフォリオの作成

自身のスキルや熱意を具体的にアピールできるポートフォリオの作成は、転職成功の重要な要素です。プログラマーやデザイナーなど、上記で紹介した応募職種に合わせた成果物を用意する必要があります。

ポートフォリオ作成時は、自身の強みやこだわりが伝わるように工夫することが重要です。たとえば、制作過程での工夫や、技術的なチャレンジ、問題解決のプロセスなども含めることで、より深い理解と熱意をアピールできます。また、見やすさや分かりやすさにも配慮し、採用担当者の目線で内容を整理すると効果的です。

転職エージェントの活用

ゲーム業界に特化した転職エージェントの活用は、転職活動を効率的に進める上で有効な手段です。これらのエージェントは、一般的な求人サイトには掲載されない非公開求人の紹介や、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、手厚いサポートを提供してくれます。

また、エージェントは企業の採用動向や求める人材像について詳しい情報を持っているため、自身のスキルや経験に合った求人を紹介してもらえる可能性があります。さらに、未経験者向けの求人情報や、企業の育成方針なども把握しているため、より的確なアドバイスを受けることが可能です。転職市場の動向や給与相場などの情報も得られ、効果的な転職活動に繋がります。

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ゲーム業界への転職が向いている人の特徴

ゲーム業界で活躍できる人材には、いくつかの共通する特徴があります。以下の特徴が、ゲーム業界での仕事に向いていると言えます。

ゲームが好きで探究心がある
新しい技術に興味がある
チーム作業が得意
論理的思考が得意

これらの特徴は、職種に関わらず、ゲーム開発において重要な要素となります。以下で、具体的な内容について見ていきましょう。

ゲームが好きで探究心がある

ゲーム業界で活躍する人の多くは、ゲームを楽しむだけでなく、「なぜこのゲームは面白いのか?」「どうすればもっと面白くなるのか?」といった探究心や分析力を持っています。たとえば、プレイヤーの心理を理解し、ゲームシステムの設計意図を読み解く力が求められます。

また、市場動向やユーザーニーズの変化にも敏感で、常に新しいゲーム体験の創造を目指す姿勢が重要です。ゲームを作る側の視点で分析できる力は、開発現場での問題解決や改善提案にも活かされます。

新しい技術に興味がある

ゲーム業界は技術革新が速く、常に新しい表現方法や開発手法が生まれています。そのため、新しいツールや手法を積極的に学び、新しい知識を吸収していく意欲が必要です。

また、既存の技術を組み合わせて新しい価値を生み出す創造性も重要です。たとえば、AI技術をゲーム内のNPCの行動パターンに応用したり、クラウドゲーミングの技術をより大規模なマルチプレイヤーゲームを支えるインフラとして活用したりといった実例があります。技術トレンドをキャッチアップしながら、それらを実際のゲーム開発に活かせる応用力が評価されます。

チーム作業が得意

ゲーム開発は、多様な職種が協力して進めるチーム作業です。自分の役割を理解し、他のメンバーと連携しながら一つの目標に向かって努力できる人が求められます。

コミュニケーション能力や協調性が高く、異なる専門分野のメンバーと円滑に意見交換ができることが重要です。また、締め切りやスケジュールを意識しながら、チームの進捗状況に合わせて柔軟に対応できる適応力も必要になります。

論理的思考が得意

ゲーム開発では、論理的に物事を考え、発生した問題に対して効率的な解決策を立案する能力が不可欠です。たとえば、バグの原因特定や性能改善、ユーザー体験の向上など、さまざまな課題に対して論理的なアプローチが必要となります。

また、複雑な仕様や要件を整理し、実現可能な形に落とし込む能力も重要です。データに基づいた判断や、原因と結果の関係性を明確に理解できる思考力は、ゲーム開発の品質向上に繋がります。

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まとめ

ゲーム業界への転職は、未経験者でも決して不可能ではありません。異業種での経験やスキルを活かせる可能性があり、独学やオンライン学習で専門スキルを習得できる環境も整っています。

ただし、即戦力重視の採用傾向、高い競争率、ポートフォリオの必要性など、いくつかの課題があります。これらを克服するためには、目指す職種に応じた準備と計画的な取り組みが重要です。

職種別に求められるスキルや経験が異なるため、自身の適性や経験を活かせる職種を選ぶことが重要になります。特に未経験からの転職では、異業種での経験を活かせる職種を検討することもおすすめです。

計画的な準備と、自身の強みを活かしたアプローチを行うことで、ゲーム業界への転職は十分に実現可能です。ただし、一朝一夕には達成できないため、長期的な視点でキャリアプランを立てることが推奨されます。
難しいと言われるゲーム業界への転職に不安を抱える人は、本記事で紹介した職種別に必要なスキルや経験を参考にし、スキル習得やポートフォリオの作成をしてみてください。

※本記事は2025年5月時点の情報を基に執筆しております

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

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