- 未経験からバックエンドエンジニアになるためのロードマップ
- バックエンドエンジニア経験者向けスキルロードマップ
- バックエンドエンジニアにおすすめの学習方法
- バックエンドエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
未経験からバックエンドエンジニアになるためのロードマップ
未経験からバックエンドエンジニアを目指す際に、どのようなスキルを身につけるべきかを示したロードマップを解説します。具体的に必要なステップとして以下が挙げられます。
以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
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1. Webシステムの仕組みを理解する
バックエンドエンジニアとして働くためには、Webサイトやシステムの仕組みを理解することが不可欠です。具体的には、以下の項目を学習する必要があります。
-
・HTML、CSS、JavaScriptなどフロントエンドの知識
・クライアント/サーバーモデルの仕組み
・IPアドレス/ドメインの仕組み
・URLの概念
これらの知識は、バックエンドエンジニアとしてシステム開発を行う上で基礎となる重要な概念です。
Webに関する基礎的な知識について「Webとは?仕組みや関連職種について初心者にもわかりやすく解説」で解説しているので、参考にしてみてください。
2. バックエンドで扱うプログラミング言語を習得する
まず、バックエンドで扱うプログラミング言語を習得しましょう。ここでは、初心者向けのバックエンドのプログラミング言語を紹介します。
プログラミング 言語 |
特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
Python | ・可読性が高い ・ライブラリが豊富 |
Webアプリケーション開発、 データ分析、機械学習に 興味がある人 |
JavaScript | ・フロントエンドと バックエンド両方で 使用可能 |
Web開発全般に興味があり、 フルスタックエンジニアを 目指したい人 |
Go | ・構文がシンプル ・並行処理が得意 |
高いパフォーマンスが 求められるシステム開発に 興味がある人 |
Java | ・大規模システムに最適 ・求人数が多い |
エンタープライズ向けの システム開発に興味がある人 |
Ruby | ・構文がシンプル ・学習教材が豊富 |
スタートアップやプロトタイプ の開発を行いたい人 |
これらの言語は、それぞれ異なる特徴とメリットを持っています。自分の興味やキャリアプランに合わせて、最適な言語を選ぶことが大切です。
3. フレームワークを扱うスキルを習得する
習得した言語に対応したフレームワークも合わせて学習すると、開発効率を高められます。ただし、業務によっては全く使わない場合もあります。行う業務を調べ、必要な場合に習得するのがおすすめです。
上記で紹介したプログラミング言語に対応する主なフレームワークは以下のとおりです。
プログラミング言語 | フレームワーク |
---|---|
Python | Django、Flask |
JavaScript | Node.js、Express.js |
Go | Gin |
Java | Spring Boot |
Ruby | Ruby on Rails |
効率的な開発を求める際は、これらのフレームワークの習得も検討してみてください。
4. データベースの知識を身につける
バックエンドエンジニアは、データの保存や管理を行うデータベースの知識も必要です。具体的に、以下の項目を学習しましょう。
-
・OSの概念や仕組み
・SQLの基礎文法
・RDBの基本概念
・インデックスの概念や役割
・NoSQLの基礎知識
バックエンドエンジニアとしてデータベースを適切に設計・運用するためには、これらの知識が必要不可欠です。
5. 実際にバックエンドのシステムを設計・構築する
知識が身についたら、実際にシステムを設計・構築してみましょう。バックエンドエンジニアになるには、知識だけでなく、実際に開発スキルを身につけることが重要です。
シンプルなWebアプリケーションの作成から徐々に複雑なシステムにシフトしていくと、実践的なスキルを習得できます。具体的なアプローチとして、以下が考えられます。
-
・シンプルなWebアプリケーションの作成
・要件定義からテーブル設計
・APIの設計と実装
・データベースの設計と連携
・ユーザー認証システムの実装
また、実際に設計・構築した成果物は、就職・転職活動におけるポートフォリオとして活用できます。
バックエンドエンジニア経験者向けスキルロードマップ
ここではバックエンジニアとしてキャリアアップを目指す上で、重要なスキルのロードマップを紹介します。スキルアップを図る際の指針としてご活用ください。
項目 | 概要 |
---|---|
コーダーの基礎知識 | ・コンピューターの起動の流れ ・メモリ上のプログラムの動き ・スタックとヒープの違い |
コーダーの基礎知識 | ・インタプリタ言語と コンパイラ言語の違い ・コードレビューの知識 ・タイムゾーンの理解 |
デザインパターンの原則 | ・GoFデザインパターンの理解 ・ドメイン駆動設計の理解 |
アーキテクチャ | ・BFFの理解 |
Git/GitHubの活用 | ・rebaseの活用 ・CIの構築 |
API | ・OAuthの基礎理解 ・GraphQLの利用 |
コンテナ ・仮想環境の活用 |
・Docker、Kubernetes などの活用スキル |
テスト | ・結合テスト/単一テスト/ 機能テストなどの知識 ・テストの自動化 |
設計 | ・要件定義~仕様設計スキル ・詳細設計書作成 |
セキュリティ | ・サイバー攻撃や対策に 関する基礎知識 ・ハッシュ関数の基礎知識 |
クラウド サービスの活用 |
・オートスケーリングの知識 ・適切な権限管理スキル ・料金の見積もり |
インフラ関連 | ・プロキシサーバーの仕組み ・インフラ構築 |
バックエンドエンジニアとして、ある程度経験を積んで、さらなるスキルアップを目指すのであれば、上記の表を上から順に確認し身についている知識や、不足しているスキルを洗い出すと良いでしょう。自分に足りない部分や強みを理解し、不足している部分を補ったり、興味がある分野をさらに深く学習したりしていくのがおすすめです。
関連記事:サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは?資格や勉強方法まで解説
バックエンドエンジニアにおすすめの学習方法
バックエンドエンジニアを目指す人や、バックエンドエンジニアとしてスキルアップを目指す人に向けて、おすすめの学習方法を紹介します。自分に合った学習方法を見つけることで、効率的にスキルアップできます。
紹介する学習方法は以下の3つです。
下記で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
書籍
書籍や参考書での学習は、理解が不十分な部分を何度も読み返すことができる点がメリットです。そのため、自分のペースでじっくり学びたい人におすすめです。一方で、環境構築など実践的なスキル習得には不向きな場合もあります。
書籍を選ぶ際には、自分のレベルに合ったものを選ぶことが重要です。初心者向け、中級者向けなど、難易度別で出版されている書籍も多いので、最適なものを選びましょう。さらに、出版年月も確認し、なるべく新しい情報が掲載されている書籍を選ぶことがおすすめです。ただし、最新技術の情報はWebサイトに比べて更新頻度が低いため、注意が必要です。
学習サイト
学習サイトを利用するメリットは、動画などのコンテンツで学習できる点です。また、最新技術の情報も比較的早く入手できます。
一方で、学習サイトによっては情報が断片的であったり、体系的に学習を進めるのが難しい場合もあったりします。
学習サイトを選ぶ際には、自分が学びたい内容が網羅されているか、解説が分かりやすいかなどを確認することが大切です。無料のお試しサービスなどを利用し、自分に合うと感じたら有料に移行するなど、確認してから利用することをおすすめします。
スクール
プログラミングスクールは、体系的なカリキュラム、講師による指導、質疑応答など、手厚いサポートを受けられる点がメリットです。短期間で集中的に学習したい人や、独学に不安がある人におすすめと言えます。
一方で、費用が高額になる場合が多い、決まった時間を確保する必要があるというデメリットもあります。
また、スクールを選ぶ際には、カリキュラムの内容、講師の質、卒業生の就職実績、サポート体制などを比較検討しましょう。無料体験や説明会に参加して、スクールの雰囲気や学習内容を実際に体験してみるのもおすすめです。
バックエンドエンジニアに関するよくある質問
バックエンドエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。この記事で紹介する質問は以下のとおりです。
類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。
Q1. バックエンドエンジニアになるために何を学ぶべきですか?
バックエンドエンジニアになるためには、主に以下の内容を学ぶ必要があります。
-
・インターネットの基礎
・バックエンドで扱うプログラミング言語
・Webシステムの仕組み
・フレームワークを扱うスキル
・データベースの知識
詳しくは、「未経験からバックエンドエンジニアになるためのロードマップ」をご覧ください。
Q2. フロントエンドとバックエンドどっちが稼げますか?
レバテックキャリアの調査をもとに、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの平均年収をまとめました。
職種 | 平均年収 |
---|---|
フロントエンドエンジニア | 478万円 |
バックエンドエンジニア (サーバーサイドエンジニア) |
466万円 |
※バックエンドエンジニアの年収データは、サーバーサイドエンジニアのデータで代用しています。
ただし、これはあくまで平均値です。実際の年収は、スキルや経験、企業、職種、勤務地などによって大きく異なります。
まとめ
この記事では、バックエンドエンジニアのロードマップや学習方法などについて解説しました。
バックエンドエンジニアとしてスキルを向上するには、ロードマップを確認し、自分に足りないスキルや興味のある領域を見つけるのがおすすめです。ロードマップは、スキルアップのための道筋を示してくれるだけでなく、学習のモチベーション維持にも役立ちます。
また、未経験からバックエンドエンジニアを目指す際も、ロードマップを確認することで、自分がどのようなスキルを身につけていけば良いかが分かります。
バックエンドエンジニアとしてスキルアップしたい人、バックエンドエンジニアを目指している人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
※本記事は2025年4月時点の情報を基に執筆しております