- システムエンジニアはやめとけといわれる7つの理由
- システムエンジニアが語る「やめとけ」を裏付ける実体験
- システムエンジニアの働き方を表すデータ
- 未経験からシステムエンジニアにはならないほうがいい?
- やめておくべき?システムエンジニアに向いている人の特徴
- システムエンジニアのやりがいやメリット
- システムエンジニアへの転職を成功させる方法
- まとめ
システムエンジニアはやめとけといわれる7つの理由

システムエンジニアはやめとけといわれることがあります。その理由は人それぞれですが、以下のような理由が多いでしょう。それぞれ詳しく見ていきましょう。
関連記事:システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や資格・年収を分かりやすく解説
理由1:納期のプレッシャーが大きいため
システムエンジニアは常に納期に追われる仕事であり、プレッシャーが大きいと感じることがあります。
多くのプロジェクトはクライアントが指定する納期に基づいて進行し、納期を守るために開発のペースを上げなければならない局面が多く、工程に余裕がないまま突き進むケースも少なくありません。
また、システムトラブルが発生すれば即座に対応しなければならず、大きなプレッシャーがかかる状況になりがちです。
このような、時間的な制約にストレスを感じやすい場面があることから、やめとけといわれています。
理由2:技術の進化に合わせて学び続ける必要があるため
IT業界は技術が日々進化しています。そのため、システムエンジニアが市場価値を維持するためには最新の技術をキャッチアップし続ける必要があります。
数年前まで主流だったプログラミング言語が、今ではほとんど使われなくなることもあります。例えば、JavaScriptのフレームワークは数年ごとに新しいものが登場し、ReactやVue.js、Angularなど、トレンドは変化しています。
IT業界では学習を怠るとスキルが陳腐化し、市場価値が下がるリスクがあるため、学ぶことが苦にならない人でなければ、システムエンジニアを続けるのは難しいでしょう。
理由3:チーム開発のコミュニケーションコストが高いため
システムエンジニアの仕事は1人で完結するものではなく、チームでのコミュニケーションが重要です。多くのプロジェクトでは、プログラマー、UI/UXデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、さまざまな職種の人と連携する必要があります。
例えば、開発の途中でクライアントの要望が変わると、仕様を変更しなければなりません。この際、関係者と調整を行い、開発スケジュールや影響範囲を確認する必要があります。コミュニケーションが不足すると、ここで認識のズレが発生し、プロジェクトの遅延や失敗を招いてしまうでしょう。
このようなことから、チームでの協力が苦手な人や1人で黙々と作業したい人には、システムエンジニアの仕事は向いていないとされ、「やめとけ」といわれる理由になっています。
理由4:労働時間が長くなりがちなため
システムエンジニアの仕事は労働時間が長くなりやすく、ワークライフバランスを取りにくい場合があります。プロジェクトの進捗が遅れると、スケジュールを取り戻すために長時間労働が発生しがちです。システムのリリース前は特に忙しく、深夜まで作業をすることも珍しくありません。
ワークライフバランスを重視する人や、規則的な働き方をしたい人からすると「システムエンジニアはやめておこう」と感じる理由の1つになるかもしれません。
関連記事:システムエンジニア(SE)の残業は平均21時間!残業理由と対策も解説
理由5:労働時間と報酬のバランスが割に合わないため
システムエンジニアは労働時間と報酬のバランスが割に合わない場合もあります。特に、若手のシステムエンジニアは、労働時間に対して給与が低めに設定されていることが多く、経験を積まないと高収入を得にくいでしょう。
レバテックキャリアに掲載されている求人から計算した、システムエンジニアの平均年収は約700万円程度(2025年9月時点)ですが、経験が浅いと400万円台からスタートすることもあります。高収入を求めるなら、システムエンジニアとしてスキルを高め、フリーランスや上級職(PM・ITコンサル)へのキャリアアップが必要です。
理由6:仕事に対する裁量権が少ないため
システムエンジニアの多くは、仕事に対して大きな裁量権を持っていません。なぜなら、システムエンジニアの多くは2次請けや3次請けでプロジェクトに参画しているからです。立場的に元請けやクライアントに従うことになるので、裁量は少ないでしょう。下流工程の仕事を淡々とこなすことになる可能性が高いです。
理由7:地道な仕事が少なくないため
システムエンジニアの仕事は基本的に地道です。プログラミングも地道な作業ですが、さらに単調なテストや資料作成を行うことも多いでしょう。地道な仕事を避けて華やかな仕事をしたい人には、システムエンジニアは合わないかもしれません。
システムエンジニアが語る「やめとけ」を裏付ける実体験
システムエンジニアの実体験として、以下のようなパターンが多々あります。
-
・保守、運用の仕事の繰り返しで、自身のキャリアパスが不安になる
・担当しているプロジェクトの技術が古く、成長を実感できない
・業務が忙しく、プライベートの時間や勉強時間の確保が難しい
上記のような状況であっても、たとえば転職によって解決できる可能性はあります。実際の経験談として以下をご確認ください。
関連記事:
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システムエンジニアの働き方を表すデータ
システムエンジニアの働き方を表すデータを紹介します。
| 未経験者の 所定内給与額 |
28.54万円 出典:job tag 「システムエンジニア(Webサービス開発)」 「システムエンジニア(受託開発)」 |
| 労働時間 | 155時間 出典:job tag 「システムエンジニア(Webサービス開発)」 「システムエンジニア(受託開発)」 |
| 残業時間 | 平均21時間 |
| 離職率 | 12.4%(情報通信業) 出典:厚生労働省「産業別の入職と離職」 |
| 有給休暇の 取得率 |
73.6% 出典:一般社団法人情報サービス産業協会 「2024年版情報サービス産業基本統計調査」 |
関連記事:システムエンジニア(SE)の将来性をデータをもとに考察!今後の需要は?
未経験からシステムエンジニアにはならないほうがいい?
システムエンジニアは、未経験からでも目指せる職種の1つですが、「未経験でシステムエンジニアになるのはやめたほうがいい」といわれることもあります。これは、以下に挙げるIT業界の厳しさや、求められるスキルのハードルなどが理由として挙げられます。
しかし、企業によっては未経験からでもサポートを受けながらシステムエンジニアとしてのキャリアを積めることもあります。前提として、自身がどのような企業や業界でどのようなシステムエンジニアになりたいのかによっても「未経験からの転職はやめた方がいい」かは、異なることを理解しておきましょう。
プログラミングの習得ハードルが高い
未経験からプログラミングを学ぶのは簡単ではなく、独学での習得には時間がかかるものです。初心者がいきなり業務レベルのコードを書けるようになるには、相応の学習時間が必要です。
しかし、昨今では、OpenAI CodexやCodeGPTなどのプログラミングを支援するAIツールの登場により、独学でも勉強しやすくなっています。実務ではフレームワークやデータベースの知識、API連携などのスキルも必要になるため、効率的に学習する必要があるでしょう。
実務経験なしでは、適切な職場を選びにくい
未経験の人は業界の実情を知らないことが多いため、自分に合う企業を選ぶことが難しいと感じる人も多いでしょう。
未経験歓迎を掲げる企業の中には、「研修制度あり」と求人に記載しているところもあります。しかし、実際には十分な研修はなく、基礎的なスキルが身につかないままプロジェクトに参画させられることもあります。スキルがない状態で現場に出されると、まともな業務ができずに「成長できない」「キャリアが詰む」原因になりやすく、仕事が楽しいと感じられない可能性があります。
そのため、転職前には「SES・受託開発・自社開発」などの企業形態の違いをはじめ、企業研究を念入りに行い、自分に合った職場を選ぶことが重要です。
下記の記事では、企業研究のポイントを含めてシステムエンジニアとしてホワイト企業に転職する方法について解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:システムエンジニアがブラックとされる理由とブラック企業の見分け方も紹介
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仕事のハードルが想像以上に高い
未経験者の場合、システムエンジニアの仕事を想像していたよりも大変だと感じ、早期に退職することも珍しくありません。システムエンジニアの仕事は、単にプログラミングをするだけでなく、クライアントとの打ち合わせや要件定義、システム設計、テストなど幅広い業務を担当する必要があります。
イメージとのギャップを埋めるためにも「システムエンジニアの仕事はプログラミングだけではない」という点を理解し、事前に業務内容を詳しく調べておくことが大切です。システムエンジニアの仕事内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や資格・年収を分かりやすく解説
システムエンジニア以外の選択肢
IT業界には複数の職種があり、システムエンジニア以外の職種でも働くことができます。たとえば、社内SE、ヘルプデスク、テストエンジニアなどの職種が挙げられます。特にヘルプデスクやテストエンジニアは未経験者に対しても間口が広いので、採用されやすいでしょう。
まずは採用されやすくハードルの低い職種から始めて、そこからシステムエンジニアにステップアップする道もあります。IT業界に在籍すればそこで働いている複数の職種の人の様子を見られるので、システムエンジニアが自分に向いているかどうかの判断にも役立つはずです。
やめておくべき?システムエンジニアに向いている人の特徴
「システムエンジニアはやめとけ」といわれている理由を見て、不安に感じた人もいるかもしれません。しかし、システムエンジニアに適性がある人にとっては、やりがいがあり成長できる職種です。
本章では、システムエンジニアに向いている人の特徴を4つ紹介します。これらの特徴を把握し、自身に適性があるかを判断するための参考にしてください。
関連記事:システムエンジニア(SE)に向いている人の6つの特徴・共通点とは?
論理的思考ができる人
システムエンジニアは論理的に物事を考え、問題を解決する力が求められます。
システム開発には、「この処理を実行するには、どのような手順が必要か?」 といった論理的な考え方が不可欠なためです。
たとえば、「Webアプリの動作が遅い」という状況に直面した場合、原因として以下のような可能性を検討します。
・サーバーの負荷が高い
・データベースの処理が遅い
・プログラムのロジックに無駄がある
あらゆる仮説を立てて問題を切り分け、順番に検証する作業が多いため、論理的思考が得意な人はシステムエンジニアに向いているといえます。
誰かと協力して物事を進めるのが好きな人
システムエンジニアの仕事はチームで進めることが多いため、協力して作業するのが得意な人が向いています。
開発プロジェクトでは、多数のポジションの人と連携をとりながら進めます。タスクを分担することも多いため、周囲と円滑にコミュニケーションを取れることが重要です。
たとえば、新しい機能を開発する際には、次のようなやり取りが発生します。
・クライアントの要望をヒアリング(この機能で何を実現したいのか?)
・デザイナーと画面の仕様を調整(このUIでユーザーが使いやすいか?)
・プログラマー同士で連携(このAPIをどのように実装するか?)
・テストエンジニアと連携してバグを修正
こうしたプロセスを他のメンバーと協力しながら進めることにやりがいを感じる人は、楽しく仕事を続けられるでしょう。
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向上心が高く新しい技術を学ぶのが好きな人
システムエンジニアは常に新しい技術を学び続ける職種なため、向上心があり、新しいことを学ぶのが好きな人が向いています。IT業界は変化が激しく、数年ごとにトレンドが変わります。たとえば、下記のように数年前には主流だった技術が、現在では使われなくなることもあります。
【プログラミング言語のトレンド】
かつてWebアプリ開発で主流だったPHPは、近年ではPythonやGoに取って代わられつつある
【クラウド技術の普及】
AWSやGCPといったクラウド技術を使いこなせるシステムエンジニアの需要が増えている
こうした変化に適応し、自ら学ぶ姿勢がある人は、システムエンジニアとして長く活躍できるでしょう。
根気強く問題解決に取り組める人
システムエンジニアは、システム開発においてトラブルやバグに遭遇することが多いため、粘り強く解決策を探せる人が向いています。
プログラムは、一度組んだだけで完璧に動くことはほとんどなく、何度も試行錯誤しながら修正する作業が発生します。たとえば、「プログラムが動かない」といったトラブルが発生した場合、次のようなプロセスで問題解決を進めます。
・エラーメッセージを確認
・過去の事例を調べる
・コードのロジックを見直す
・仮説を立てて修正を試みる
・再テストを行い、期待通りに動くかを検証
このようなプロセスを何度も繰り返しながら根気強く対応できる人は、システムエンジニアに向いているといえます。
システムエンジニアのやりがいやメリット
システムエンジニアの仕事は「やめとけ」といわれることもありますが、適性がある人にとってはやりがいやメリットがある職種です。多くの人が感じているメリットとして、以下が挙げられるでしょう。
問題を解決した際の達成感
システムエンジニアは、プログラムやシステムの問題を解決することで、大きな達成感を得られます。
システム開発では、バグの修正やパフォーマンス改善など、「問題を解決すること」 が日常業務の一部です。このような課題に対して試行錯誤し、解決できたときの達成感は、システムエンジニアならではの醍醐味です。
例えば、システムの動作が遅いという問題が発生した場合、システムエンジニアはデータベースのクエリを最適化したり、コードの処理を改善したりして、パフォーマンスを向上させます。
問題解決後、システムがスムーズに動くようになると達成感を得られ、やりがいにつながります。
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チームでプロジェクトを成功させる喜び
システムエンジニアには、チームで協力しながらプロジェクトを成功させる楽しさがあります。チームで意見を出し合いながら1つのシステムを作り上げ、リリースが完了した際には「チームの努力が形になった」という喜びを感じることができます。
「チームで何かを作り上げるのが好きな人」や「成果が形に残る仕事をしたい人」にとって、システムエンジニアの仕事は魅力的に感じられるでしょう。
キャリアの選択肢が多い
システムエンジニアはIT業界における「ものづくり」の一連の流れを経験できるため、さまざまなキャリアで活かせます。経験を積めば、以下のようなキャリアパスを選ぶことが可能です。
専門職として技術を極める
高度なプログラミングスキルを身につけ、エンジニアとして市場価値を高める
プロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントに転向
マネジメントスキルを活かしてキャリアアップ
フリーランスとして独立
自由な働き方を実現し、高単価の案件を受注
キャリアの選択肢が幅広いシステムエンジニアは、「将来の可能性を広げたい人」にとってのメリットになるでしょう。
システムエンジニアの年収は比較的高い
厚生労働省が運営している職業情報提供サイトjobtagによると、システムエンジニアの平均年収は752.6万円です。これはシステムエンジニアの中でも基盤システムを例として挙げたデータですが、他のシステムエンジニアでも同程度の数字になるでしょう。
令和5年民間給与実態統計調査で発表されている一般的な給与所得者の平均年収は460万円なので、システムエンジニアの年収は比較的高いと言えます。
関連記事:SEの平均年収を年齢・性別・企業規模別に紹介!年収1000万の求人例あり
システムエンジニアへの転職を成功させる方法
システムエンジニアへの転職を成功させるには、以下のようなことに取り組んでください。
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・プログラミングの基本を身につける
・資格を取得する
・ポートフォリオを作成する
・転職活動のために資料作成や面接対策を行う
転職を成功させるための特別な方法があるわけではなく、上記のように基本に忠実に地道に取り組んでいくことが重要です。
関連記事:SEに就職するには?企業の種類や、未経験から目指す方法とは
まとめ
システムエンジニアは大変な部分も多い職種なので、やめとけと言われることもあります。実際、モチベーションが低かったり地道な作業が苦手な人は、システムエンジニアの仕事が合わない可能性が高いでしょう。
逆にシステムエンジニアの仕事が合っていて頑張れる人は、実力次第で稼ぎやすい職種でもあります。自分自身の成長や社会貢献を実感できて、やりがいもあるでしょう。まずはシステムエンジニアについて知り、自分に合っているかどうかをよくご検討ください。