- システムエンジニア(SE)が「楽しい」と感じる点
- 【体験談】システムエンジニア(SE)に「魅力」「楽しさ」を感じた瞬間
- システムエンジニア(SE)が「楽しくない」「つらい」と感じる点
- システムエンジニア(SE)の仕事に「楽しさ」や「やりがい」を感じられない場合の対処手順
- システムエンジニア(SE)の仕事が楽しいと感じやすい人の特徴
- まとめ
システムエンジニア(SE)が「楽しい」と感じる点
システムエンジニアの仕事にはさまざまな魅力があり、スキルアップと達成感を得られる要素が豊富です。また、チームでの協力や社会貢献を実感できる場面も多く、充実したキャリアを築けるでしょう。
例えば、新しいプログラミング技術を学び、それを活用してより効率的なシステムを開発できた時、または、自分が手がけたシステムによってクライアントの業務が劇的に改善され、感謝された瞬間は、大きな達成感を味わえます。
システムエンジニアは単なる技術職ではなく、成長と貢献を実感できる職業です。本章では、システムエンジニア(の仕事の「楽しさ」を感じる瞬間について次の順に詳しく解説します。
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モノづくりの楽しさ
システムエンジニアの仕事には、プログラムやシステムを作り上げる「モノづくり」の楽しさがあります。システムを完成させたときの達成感は、システムエンジニアの大きな魅力の1つです。
システムエンジニアはゼロからシステムを設計し、実際に動く形にしていく役割を持ちます。設計や実装を通じて自分のアイデアを形にできるため、創造的な達成感を得られる仕事です。
例えば、顧客の業務効率化システムを開発し、それによって作業時間が50%削減できた場合などに、自分が作ったものが人の役に立つことが実感できるでしょう。また、大規模なECサイトのシステム開発を担当し、無事リリースできた瞬間は、開発チーム全員が歓喜し、大きな満足感が得られるでしょう。
モノづくりが好きな人にとって、システムエンジニアの仕事は非常に楽しく、充実したものになります。
新しい技術に触れる機会
IT業界は技術の進化が早く、システムエンジニアは新しい技術に触れられる環境にあります。
一方で、プロジェクトによっては特定の技術を磨き続けなければいけない場合もあります。システムエンジニアにとって専門的なスキルを向上させることも必要ですが、新しい技術には何があるかやどのようなことができるかまでは知っておく必要があります。
新しい技術に触れられる環境では、AI、ブロックチェーンなど、日々進化する技術を学びながら仕事ができるため、「定常業務ばかりで飽きる」ということは少ないでしょう。
例えば、AIの利用でより効率的にシステムを構築できたり、ブロックチェーンを習得したことで、セキュリティ面でこれまで解決できなかった課題が解決できるようになったりするなどのケースも考えられます。
新しい知識を学び続けることが好きな人にとって、システムエンジニアは非常に魅力的な職業です。
自己成長を感じる瞬間
システムエンジニアは、スキルアップを実感しやすい場面が多くあります。
プログラミングやシステム設計のスキルが向上すると、以前は難しかった課題がスムーズに解決できるようになります。日々の業務を通じて新しい技術や知識を学ぶ機会が多く、自己成長を強く感じられることで、楽しいと感じる場面がたくさんあるでしょう。
例えば、新人の頃はバグ修正に何時間もかかっていた人が、1年後にはコードの書き方やデバッグのコツを身につけ、数分で解決できるようになるなど。
このように成長を感じることで仕事の楽しさが増し、モチベーションも向上します。
資格や技術の習得によるキャリアアップ
システムエンジニアは資格取得や技術習得によってキャリアアップしやすい傾向があります。
IT業界では、スキルが市場価値に直結するため、資格や新技術の習得が重要です。特にAI、クラウド技術、データ分析などの分野では、専門的な知識を持つことで高い需要が発生します。
例えば、AWS認定資格を取得し、クラウドエンジニアとして転職した結果、年収が150万円アップしたり、Pythonを学び、データサイエンティストとしてキャリアチェンジを果たしたりできます。
努力次第でスキルアップし、キャリアの幅を広げることが可能です。
キャリアアップは単なる収入アップにとどまらず、仕事の楽しさにも大きく影響します。日々の業務に対する自信が増し、課題を解決する達成感や、業界の最前線で活躍している実感が得られるようになります。
顧客に感謝される瞬間
システムエンジニアの仕事は、顧客が抱える課題をシステムで解決し、業務がスムーズになると感謝されることが多くあります。
例えば、開発後の安定稼働や改善のためにシステムを改修するとします。この際、手作業だった業務を自動化するシステムを開発すれば、「作業が大幅に楽になった!」と感謝されることも少なくありません。
顧客の役に立ち、直接感謝されることで、仕事の充実感が増します。また、改善された内容がシステムに反映されることで運用面でのやりがいも感じやすいでしょう。
社会貢献度の高さ
システムエンジニアの仕事は、社会全体に貢献できる可能性があります。
システムは、医療・教育・行政など、多くの分野で活用されており、社会全体の発展に貢献できるためです。
例えば、医療機関向けの予約管理システムを開発し、患者の待ち時間を短縮したことで、多くの人がスムーズに診察を受けられるようになります。
このように、システムエンジニアは自分の技術で社会に貢献できるため、やりがいがあります。
チームで目標を決めて取り組むこと
システムエンジニアの仕事は、チームワークが非常に重要です。
1つのシステムを作るためには、多くの人が連携し、それぞれの役割を果たす必要があるためです。
例えば、大規模プロジェクトでは、開発者・デザイナー・プロジェクトマネージャーが協力してシステムを作り上げます。
このように、チームで協力することによって、仕事の楽しさや達成感が増すでしょう。
【体験談】システムエンジニア(SE)に「魅力」「楽しさ」を感じた瞬間
システムエンジニアの仕事には、多くの挑戦とやりがいがあります。
特に、未経験からSEになった人々が経験する感動や達成感は、他の職種では味わえない特別なものです。実際にシステムを動かした瞬間、顧客に喜ばれた時、チームで成功を収めた時など、SEならではの「楽しい」と感じる瞬間がたくさんあります。
本章では、SEの仕事の魅力をリアルに感じてもらえるよう、実際の体験談を紹介します。
新人エンジニアが楽しさを感じた瞬間
入社して最初の常駐先では新規のWebアプリケーション開発に携わらせてもらいました。Webアプリケーション開発は今まで経験したことのない分野でしたし、StrutsやSpringといった使ったことのないフレームワークを経験できたのも、とても新鮮で楽しかったですね。私のキャリアアップを考慮した上で配属してもらえたんだなと感じ、それもとてもうれしかったです。
引用:新卒入社3年、初めての転職。エム・フィールドで得た、新しい技術に触れながらスキルアップできる環境
社会に貢献できていることを実感した瞬間
やっぱり取引先がテレビ局ということもあり、すごく大きなプロジェクトに関わらせていただいているんです。自分が開発したものが、今後いろんな人に使われるんだろうなって想像すると、すごくモチベーションが上がります。
引用:【転職体験記】26歳、元営業マンのITエンジニアが語るキャリアの転機
大規模プロジェクトに参加したときの達成感
大規模なプロジェクトでしたが、かなりレイヤーの高い業務まで経験させてもらえました。具体的には要件定義の手前くらいまで。
基本設計から詳細設計まで一通りやらせてもらえたので、たくさんのことを学べたし、楽しく働くこともできました。そしてリリースが終わった後の達成感も味わえました。
引用:【転職体験記】元美容師ネットワークエンジニアの新たな挑戦
システムエンジニア(SE)が「楽しくない」「つらい」と感じる点
システムエンジニアの仕事には多くの楽しさがある一方で、ストレスやプレッシャーを感じる場面も少なくありません。
納期に追われるプレッシャーや予期しないトラブル対応、長時間労働など、SEの仕事を「つらい」と感じる瞬間はいくつか存在します。また、チーム内での調整や顧客とのコミュニケーションがスムーズに進まないことがストレスの要因となることもあります。
本章では、SEが楽しくないと感じる要因と、その具体例について詳しく解説します。
関連記事:システムエンジニアはやめとけ?その理由と解決策について解説!
納期に追われる中でのストレス
SEの仕事には、納期のプレッシャーがあります。
システム開発には厳しいスケジュールが設定されていることが多く、予定通りに進まないと、納期に間に合わせるために長時間労働が必要になることもあります。また、同時に納期を守らなければいけないというプレッシャーが生まれます。
例えば、開発プロジェクトの途中で仕様変更が発生し、残された期間で追加の開発を進めなければならず、結果として深夜残業や休日出勤が増えてしまうケースがあります。納期を守るための長時間労働の一方で品質も担保しなければいけないため、双方のストレスに常にさらされる状態になりがちです。
このような納期のプレッシャーを避けるためには、納期管理をしっかり行い顧客との適切な調整を行うことで、無理のないスケジュールで進めることが重要です。
予期しないトラブル対応による残業や休日出勤
システム開発には、思わぬトラブルがつきものです。
バグや障害が発生した際は、迅速な対応が求められ、スケジュールの調整や追加の作業が必要になります。特に、リリース直前や稼働後のトラブルは、精神的な負担も大きくなります。開発の進捗状況や納期、顧客の要求によっては、計画以上の作業量をこなさなければならない場面もあります。
例えば、開発したシステムが本番環境で予期しないエラーを引き起こし、深夜や休日に緊急対応が必要になるケースがあります。
このような予期しないトラブルを最小限に抑えるためには、十分なテストや事前のリスク対策、チーム内での負担分散を行うことが重要です。
関連記事:システムエンジニア(SE)の残業は平均21時間!残業理由と対策も解説
複数のタスクや工程に関わるストレス
SEの仕事では、複数の工程を並行して進めることが求められます。
要件定義をしながら開発環境の構築を進める・認証基盤の開発のため別チームと協力しながら並行して進めるなど、多くのタスクを同時に抱えることが一般的で、業務の優先順位を判断しながら進めていく必要があります。
例えば、開発を進めながら、次のフェーズの設計作業も並行して行わなければならない状況が発生すると、仕事の切り替えにストレスを感じることがあります。
この場合は、仕事を効率的に進めるためにタスク管理ツールを活用して、優先順位を明確にすることが大切になるでしょう。
チームや顧客との調整で発生するトラブル
SEの仕事では、技術的な問題だけでなく、人間関係やコミュニケーションに関するトラブルも発生します。
開発チーム内の認識の違いや、顧客の曖昧な要求などによって調整が難しくなると、ストレスが生じます。
例えば、顧客が途中で要件を変更したにもかかわらず、それが適切に記録されておらず、開発の後半で大幅な修正が必要になることもあります。また、開発チーム内での役割分担が明確でなく、業務の進行に支障を来すケースもあります。
コミュニケーションを円滑にするためには、定期的なミーティングやドキュメントの管理を徹底することが重要です。
スキルや知識の停滞感
SEの仕事では、新しい技術を学び続ける必要があります。
IT業界は技術の進歩が早く、学習を怠るとスキルが陳腐化し、キャリアの選択肢が狭まってしまうためです。
例えば、特定のプログラミング言語や技術に依存した業務を続けていると、気づいたときには市場のニーズとズレてしまい、転職が難しくなるでしょう。また、新しいフレームワークやツールの習得が求められる現場でも、学習する時間が取れず、成長が停滞するケースも考えられます。
SEは、定期的に新しい技術を学ぶ時間を確保し、業界の最新動向にアンテナを張ることが重要です。
システムエンジニア(SE)の仕事に「楽しさ」や「やりがい」を感じられない場合の対処
システムエンジニアの仕事を「楽しくない」「やりがいを感じられない」と思うことがあるかもしれません。
そのような時は、原因を明確にし、適切に対処することで、SEとしての仕事を再び楽しめるようになります。
本章では、SEの仕事が楽しくない原因を特定し、どのように対応すればよいのか、具体的な手順を解説します。
楽しくない原因を明確にする
SEの仕事が楽しくないと感じる理由は人それぞれです。まずはその原因を明確にすることが重要です。
まずは、現在の状況を客観的に整理しましょう。以下の点を紙に書き出したり、またはメモアプリにまとめてみたりするといいでしょう。
-
・どの作業がつまらないと感じるのか?
・仕事のどの部分がストレスになっているのか?
・いつから楽しくないと感じ始めたのか?
次に、書き出したメモを改めて見て、原因を分類しましょう。仕事が楽しくないと感じる原因は、大きく以下のカテゴリに分類できます。
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・業務内容の単調さ(毎日同じ作業を繰り返している)
・スキルや成長の停滞(新しい技術を学ぶ機会が少ない)
・労働環境の問題(長時間労働、厳しい納期プレッシャー)
・人間関係の問題(上司やチームメンバーとの関係が良くない)
・仕事の意義を感じられない(成果が見えにくい、評価されない)
上記の分類を見ながら、「自分に当てはまるものはどれか?」を考えます。複数の原因が絡んでいることもありますが、最も大きな原因を特定することが重要です。
原因に対処する
原因が分かったら、対処するための具体的なアクションを考えます。分類ごとの対処法の例は下記のとおりです。
原因の分類 | 対処法 |
---|---|
業務内容の単調さ | ・新しい技術やツールを学び、業務の効率化を試みる ・業務の改善提案をすることで、 仕事内容を変えるチャンスを作る |
スキルや成長 の停滞 |
・最新の技術やトレンドについて学ぶ (オンライン学習や勉強会に参加) ・キャリアプランを見直し、資格取得や転職を検討する |
労働環境の問題 | ・タスクの整理と時間管理を見直し、 残業を減らす方法を探る ・長時間労働が常態化している場合は、 職場環境の変更(部署異動や転職)を検討する |
人間関係の問題 | ・コミュニケーションの取り方を工夫する (定期的なミーティングや雑談を増やす) ・長期的に改善が難しい場合は、チーム異動や転職を検討する |
仕事の意義を 感じられない |
・自分の仕事が誰にどのように影響しているのかを意識する ・顧客やユーザーの声を聞き、仕事の価値を再認識する |
SEの仕事が「楽しくない」と感じたときは、まず原因を明確にし、それに応じた適切な対処を行うことが重要です。
現状を整理し、解決策を考えることで、SEとしてのキャリアをより充実させることができます。最終的には、無理に我慢せず、自分に合った新たな働き方を模索することも一つの選択肢です。
システムエンジニア(SE)の仕事が楽しいと感じやすい人の特徴
システムエンジニアの仕事を楽しめるかどうかは、その人の適性や価値観に大きく左右されます。技術への好奇心や論理的思考力、チームワークの重要性を理解している人ほど、SEの仕事を楽しめる傾向があります。
システムエンジニアの仕事が楽しいと感じやすい人の特徴は下記のとおりです。
-
・学習意欲が高い人
・チームワークの重要性を理解している人
・コミュニケーションが得意な人
・課題解決が得意な人
・変化を楽しめる人
まとめ
システムエンジニアの仕事には、多くの楽しさややりがいがあります。
本記事では、SEの仕事の魅力や、楽しさを感じやすいポイント、また仕事が辛く感じる場合の対処法について解説しました。SEとしてのキャリアを考える上で、自分に合った働き方や企業を見つけることが重要です。
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